西吉野お話の会、カッキークラブ交流会の皆さまが来園、さくら組、ひまわり組、ききょう組さんに絵本を読んでいただきました。
カッキークラブ交流会は西吉野地区の方々によるボランティア団体で、市内の小学校や保育園に楽しいお話を届ける活動をされています。絵本だけでなく、手遊び、ペープサート、歌もあり、とても楽しい時間を過ごすことができました。
読んでいただいた絵本は下記の通りです。
・3歳児クラス(さくら組)
「ととけっこう」(歌)
「ギーギードア」(素話)
「1本で1本でタコ焼きたべて」(手袋シアター)
「どっとこどうぶつえん」(絵本)
「どっとこむしずかん」(絵本)
「めっきらもっきらどおんどん」
「三匹のこぶた」(エプロンシアター)
・4歳児クラス(ひまわり組)
「ころころたまご」(手袋シアター)
「こぶじいさま」(素話)
「めっきらもっきらどおんどん」(絵本)
「やさいのおなか」(絵本)
「こぶ・たぬ・きつ・ねこ」(歌と人形)
・5歳児クラス(ききょう組)
「じゃんけんぽん」(ペープサート)
「ヤギとライオン」(素話)
「まめうしくんとあいうえお」(絵本)
「まゆとかっぱ」(絵本)
「大きなたいこ ド~ンドン」(パネルシアター)
カッキークラブ交流会の皆さま、ありがとうございました。
素話(すばなし)
今回、カッキークラブ交流会の皆さまが様々なお話をしてくださいました。お話は、絵本を読むだけでなく、ペープサート、歌、人形劇、手袋シアターなど様々な手法を通してしていただきました。その中に、素話(すばなし)でお話していただくこともありました。
素話とはどんなものなのでしょう。素話とは、絵本や紙芝居など小道具を使わないで、素のままでお話をすることです。
なぜ、絵本を使わないでお話しするのでしょう。子どもたちにとっても絵本があった方がお話がわかりやすいはずです。実は、そこが素話の大切なところなのです。素話の時、子どもたちには、絵本に比べて少ない情報しか入ってきません。
例えば、「むかし、むかし、あるところに、おじいさんと、おばあさんが住んでいました」というお話を絵本で読んでもらった時、絵本には、おじいさん、おばあさんの姿が描かれているので、子どもたちは簡単に共通のイメージを持つことができるでしょう。でも素話では、絵がありません。ですから子どもたちが各自で想像力を働かせ、おじいさん、おばあさんの姿を作り上げていく必要があります。また、情景だけでなく、登場人物の気持ちも、お話を通して自分自身で感じることが求められます。
素話は、情報量が少ないが故に、子どもたちの想像力、感受性、そしてお話を聞く力をを高めることができると言われています。
素話をする人は大変です。絵本などを使わないで話を進めていきますので、物語をまず暗記しておかねばなりません。また、子どもたちの興味を引きつける絵がないので、どうしても子どもたちの集中力が続かなくなる(お話を聞かなくなる)ことがあります。そこで、素話をする方の声の質、強弱、表情などがとても大事になってきます。
カッキークラブ交流会の皆さまの素話は、みごとなもので、子どもたちは最後まで集中してお話を聞くことができたようです。