5歳児クラス(ききょう組)の茶道教室が始まりました。
きょうは、最初に、茶道で大切なごあいさつ(お礼)の仕方を教えていただきました。正座をして、姿勢を正し、手をついて頭をゆっくり下げます。とってもきれいにできました。お礼がうまくいくと気持ちが引きしまります。
続いて、茶道教室のお楽しみ、お菓子をいただきました。茶道では、お菓子は、おまんじゅうのように水分の多い柔らかい主菓子(おもがし)と水分の少ない固く乾いた干菓子(ひがし)と呼ばれるお菓子が用いられます。きょうは、干菓子をいただきました。
毎月、お茶をいただく前に甘いお菓子が出てきます。どんなお菓子が出てくるか楽しみにしてください。
最後に先生の点てたお茶をいただきました。みんなが好きなジュースと違って、茶道では、抹茶が出てきます。ジュースのように甘くないので、最初は、おいしくないと感じるかもしれませんが、甘いお菓子の後にいただくととってもおいしく感じます。
これから毎月1回、一年間、茶道教室があります。来年の春にはお家の方をお招きしてお茶会をしましょう。みんながんばっておけいこをしましょう。
~思いやりの心~
たった一杯のお茶をいただくのになんてめんどくさいことをと感じるほど、茶道には細かい作法が定められています。でもその作法の一つ一つに意味があるのです。例えば、お茶室に入るのは、にじり口と呼ばれる狭い入口から頭をさげて入っていきます。最初は、誰しももっと広い入口にすればよいのにと思うことでしょう。しかし、これは、どんな立場の人でも、同じように頭を下げてくぐり抜けることを通して、お茶室では、世俗の地位など関係がないということを表現しているのです。 お茶を点てて、お茶をお出しする。ただそれだけのことなのですが、そのすべてに相手のことを思いやり、おいしいお茶をいただいていただくための気配りがこめられています。茶道の心、気配りを理解することは、こどもたちには、少し難しいことかもしれませんが、茶道を通して思いやりの大切さを少しでも感じて欲しいと願っています。もっともこどもたちにとっては、きょうのお菓子の方が一大事なのでしょうが・・・・。