食育教室~お魚のお勉強~

本園の栄養士の先生による食育教室を開催しました。4歳児クラス(ひまわり組)さんと5歳児クラス(ききょう組)さんが参加しました。きょうの給食は、鯖(さば)の塩焼きとです。みんなが食べる鯖はどんな魚なんでしょうね。

最初に、お魚についてのお話をしていただきました。
魚は水の中で生きています。水の中で呼吸ができるのは、エラがあるから。人間は、エラがなく口で息をしているので水の中で長い間いることはできません。魚の形をしているけれど、イルカも人間と同じでエラがなく、魚のように長い間水の中にいることはできません。また、魚はお腹のなかに、浮き袋のようなものがあり、それをふくらませたり、しぼめたりして、水の中を上下に移動します。

きょうは、給食でおなじみの鯖(さば)についてお勉強です。切り身の鯖はよく知っているけれど、本物の鯖を見るのは初めてかもしれませんね。きょうの給食は鯖の塩焼きです。みんなが食べる鯖はどんなお魚なのでしょう。

鯖に限らず、大きなお魚をいただくときは、切り身にする必要があります。栄養士の先生が、包丁で鯖をさばき、切り身にしてくれました。

切り身になった鯖を見てみましょう。きょう、みんなが食べる鯖も給食のおばちゃんが切り身にして、おいしい鯖の塩焼きを作ってくれるのです。遠い海からみんなのところに来てくれた鯖。ありがとうの気持ちでおいしくいただいてくださいね。

~いただきますの心~


 今回は、お魚についてのお勉強です。給食では、色々なお魚が出てきますが、中でも鯖(さば)は、人気のメニューです。また、五條市の名物、柿の葉寿司にも鯖が使われており、こどもたちも日頃からよく食べている食材です。そんななじみのある魚なんですが、どんな姿をしているのかをこどもたちが見ることはあまりないように思えます。
 一昔前ですと、魚を一尾まるまる買ってきて、家でさばくことが一般的でした。母親が魚の鱗(うろこ)をガリガリとはがし、薄皮をぎゅいっと取り、出刃包丁で切り分け切り身にしている姿を今でも覚えています。しかし、今ではそのような姿をあまり見なくなりました。魚はパックに入った切り身でスーパーで売られているのです。今のこどもたちが、鯖をイメージするとき、パックに入った切り身を思い浮かべるのかもしれません。
 魚が包丁で切られ、切り身になっていく様子を見ていると、なんとなく子ども心に、魚の痛みやかわいそうだなという思いが出てきたような記憶があります。パックに入った魚を見ても、たぶん、そんな気持ちを持つことはないでしょう。食育教室で、こどもたちは、間近で魚がさばかれていく様子を見ることができました。魚が包丁でさばかれ、赤い血がでてくる様子は、こどもたちにとって少しショックだったかもしれません。でもそのような様子を見ることを通して、食べものへの感謝を抱くことができたのではないかと思います。
 ちべん保育園では、給食をいただく前に次のような言葉をみんなで唱和します。

  一滴の水にも天地の恵みがこもっております
  一粒の米にも万人の力が加わっています
  感謝の心でいただきましょう
  いただきます

 お金を出せば様々なものを手に入れることができる時代です。しかし、米、野菜、魚、肉・・・どんなものであっても、多くの人々の力があって私たちの元に届けられており、なによりも、動植物の尊い命の提供があってこそ、私たちは日々に「いただく」ことができるのです。
 このことを小さなこどもたちに伝えるのは難しいことなのですが、これからも食育教室などを通して、「いただきますの心」を伝えていきたいと思います。

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