花まつり

きょう4月8日は、お釈迦さまがお誕生になられた日です。この日、各地のお寺では、お釈迦さまのお誕生をお祝いする行事、花まつりが執り行われます。ちべん保育園でも毎年、この日に合わせて花まつりを行ってきました。例年、十輪寺(園長先生のお寺です)に行って、花まつりをするのですが、きょうは朝から雨模様。会場を保育園の講堂に変えて花まつりを行うことになりました。

最初に、お釈迦さまのご生涯を、絵本を使ってこどもたちにお話ししました。絵本はとても大きな絵本で、ポップアップ式となっており、絵が飛び出したり、動いたりとこどもたちが喜ぶ楽しい仕掛けがついています。それでも、お釈迦さまのお話となるとどうしても堅苦しいお話になりがちです。そこで、絵本には書かれていないオリジナルなお話を付け加えてお話を進めていきます。
「お釈迦さまがお生まれになったのは、今から2500年前。だから今年で2500歳だよ」と言うと、「ええ~!すごい~!」という驚きの声があがります。さらに「みんなのお誕生日には、ケーキでお祝いするでしょう。でもお釈迦さまは甘茶でお祝いします」と続けると、こどもたちは興味を持ち始めます。

お話を聞いた後、一人ずつ花御堂の所へ行き、花御堂の中におまつりされているお釈迦さまのお像に甘茶をかけました。

お釈迦さま、お誕生日おめでとう!と言ってこどもたちが順番に甘茶をかけていきます。こどもたちに甘茶をかけてもらって、お釈迦さまのお像もとてもお喜びになっておられるような気がしました。

~花御堂のお釈迦さま~

 花御堂は、お釈迦さまがお生まれになられた、インド、ルンビニーの花園をイメージしたものです。花御堂はきれいな花が飾られとても華やかです。中には、甘茶のはいった器(灌仏盤)が置かれてあり、その中にお釈迦さまのお像がまつれています。 お釈迦さまがお生まれになったのは今から2500年前のこと。お誕生の際に天の神々が涙を流して喜び、その涙が甘露の雨となり地上に降りそそぎ、人々を喜ばしたとのお話が伝えられています。花まつりでは、花御堂のお釈迦さまに甘茶をおかけしますが、これは、天の神々が涙を流したというお話に由来します。
 クリスマスはいつ?と聞けば、年長組のこどもたちともなれば、12月25日だよと答えることができますが、お釈迦さまのお誕生日はいつ?と聞くと、だれも答えることができません。そもそもお釈迦さまとは誰?となってしまいます。花まつりを通して少しでもお釈迦さまのことを知ってもらえたら。そんな気持ちで花まつりを続けてきました。もっとも、こどもたちにとっては、お釈迦さまよりお菓子の方が大事なようですが・・・。それでも、きょうはたくさんのこどもたちに囲まれて、花御堂のお釈迦さまもきっとお喜びのことと思います。



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